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小学生の「変えたい」という思いから始動した地域連携プロジェクト「チームはなだま」が福島県郡山市で活動開始

小学生の「変えたい」という思いから始動した地域連携プロジェクト「チームはなだま」が福島県郡山市で活動開始

「チームはなだま」結成の背景

「チームはなだま」は、ソーシャルスクエア郡山店のクルーである渡邉奈南さんが、法人ホームページの社員紹介コンテンツ「クルーズボイス」で自身の原体験を発信したことから始まりました。

▼渡邉奈南さん「クルーズボイス」
https://socialsquare.life/crew_list/nana-watanabe/

この記事を読んだ当時小学6年生のAさんは、自身の学校で起きていた出来事と重ね合わせ、ソーシャルスクエアを訪れます。Aさんのクラスでは自閉症のある児童へのいじめが起きており、Aさんは担任へ相談しても状況が変わらない中で、自ら障害について学び、クラスメイト一人ひとりに声をかけるなど、「自分にできること」を考え行動していたといいます。

その相談を受けた渡邉さんは、「これは一つの学校だけの問題ではない」と捉えました。障害を理由とする差別・偏見・いじめ・排除は、学校や地域を問わず起こり得る社会課題であり、地域全体で向き合うべき課題だと考えたとのことです。

渡邉さんは、18歳以降の障害のある方と関わる中で、学齢期に経験したいじめや排除が大人になってからの人間関係や社会生活に影響しているケースを多く見てきました。そのため、障害への理解や価値観が形成される小・中学生の時期から働きかけ、子どもたちの価値観に影響を与える大人も含め、地域全体で考える機会をつくりたいという思いを抱いていました。

しかし、一つの福祉事業所だけでできることには限界があるため、渡邉さんはさまざまな立場で子ども・若者支援に取り組む人々が集まる「NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク」へ相談。小学生のAさんが発した「変えたい」という声を地域で受け止め、具体的なアクションにつなげたいという思いに、子ども・当事者・教育・医療・福祉など多様な立場の人たちが集まり、「チームはなだま」が誕生しました。

ミーティングの様子

「チームはなだま」の活動内容

「チームはなだま」は、障害の有無にかかわらず、一人ひとりの思いや願いを受け止められる地域を目指して活動するプロジェクトです。当事者が望むことは「周りと仲良くしたい」「一人で静かに過ごしたい」など、一人ひとり異なります。周囲が一方的に決めるのではなく、まず本人の声に耳を傾け、その思いや願いを実現できる環境を地域全体でつくっていくことが、本当の意味での共生につながると考えられています。

現在の参画メンバーは、以下の通りです。

  • NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

  • 発達障害当事者

  • プロジェクトのきっかけとなったAさんとその友人

  • 小学校教諭

  • 中学校特別支援学級教諭

  • 地域のクリニック医師

  • SOCIALSQUAREのクルー

NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク

このプロジェクトの特徴は、福祉や教育の専門職だけで活動するのではなく、子ども自身や当事者も一緒になって考え、行動している点です。現在は月1回のミーティングを重ね、子どもたちの声をもとに今後の活動を検討しています。子ども同士が「しょうがい」について語り合う座談会なども構想されており、一人ひとりの声を地域の具体的なアクションへとつなげていくことを目指しています。

会議の様子

チームメンバーのコメント

NPO法人こおりやま子ども若者ネットワーク 櫻井龍太郎さん

櫻井龍太郎さん

「チームはなだまへの参加は、渡邉奈南さんから『ネットワークとして彼女の想いから何かできないか』と相談を受けたことからでした。我々はNPOとして、市民活動であることにアイデンティティを持っています。チームはなだまの活動はまさに、Aさんの経験や違和感から、子ども・若者、教員、支援職、障がい・いじめの当事者など、多様な市民を組織化(コミュニティオーガナイジング)していく実践として、ここまで活動してきました。引き続き、個々の背景にかかわらず、誰もが社会に影響を与え、生きやすい社会づくりの一員となれるよう活動を続けていきたいと思います。」

プロジェクトのきっかけとなったAさん

Aさんの手元

「過去に障がいを持つクラスメイトが安心して過ごせていない姿を見て、『環境を変えたい』と行動を始めました。その後、ソーシャルスクエアの方々と出会い、対話を重ねる中で、『障がいがあっても、笑顔で過ごせる社会にしたい』と思ったのがきっかけです。当事者や傍観者も含め、誰もが希望を持ち、気が緩められる場を、話し合いながらつくっていきたいです。『チームはなだま』の多様な視点を活かし、目標に向かってメンバーの皆さんと協力しながら、これからも頑張っていきたいと思います。」

ソーシャルスクエア郡山店 クルー 渡邉奈南さん

渡邉奈南さん

「ソーシャルスクエアで18歳以降の障害のある方と関わる中で、学齢期のいじめや排除の経験がトラウマとなり、大人になっても人間関係や社会生活の障壁となっているケースを多く見てきました。だからこそ、子どもたちの『しょうがい』に対する価値観が形成される時期に、子どもだけでなく周囲の大人や地域全体にも働きかけ、20年後の『当たり前』を変える取り組みをしたいと考えています。今回、小学生が発信してくれた声を大切に受け止め、地域の多様な人たちとつながりながら、社会変革へのアクションにつなげていきたいです。」

「チームはなだま」が目指す地域

「チームはなだま」では、プロジェクトを通して実現したい地域像についてメンバーで話し合いました。目指すのは、障害や特性を理由に嫌な思いをしたり、排除されたりする人が一人でも減ること、そして学校や地域の中で「今のままでいいのだろうか」と違和感を抱く人たちが一人で悩まず、同じ思いを持つ人とつながれる地域です。

いじめや社会的排除を個人だけの問題にせず、その背景にある社会や組織のあり方にも目を向けることが重要です。さまざまな立場の人が対話することで、互いの経験や価値観を知り、無意識の思い込みや偏見に気づく。そうした変化を地域に広げながら、困っている人がいれば自然に支え合い、将来的には「障害があるかどうか」という違いを意識すること自体が意味を持たなくなる社会を目指しています。

この思いを知り、共感し、ともに考えてくれる人とのつながりを増やすことが、この目標達成には不可欠です。一人の小学生の「変えたい」という声から始まった「チームはなだま」は、今回の発信をきっかけに、地域のより多くの人とつながりながら、一人では変えることが難しい地域・社会の「当たり前」を少しずつ変えていくことを目指します。

ソーシャルデザインワークスが目指すこと

特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークスは、一人ひとりの声や違和感から生まれた活動が、多様な人とのつながりによって地域へと広がっていくことを大切にしています。「チームはなだま」の活動においても、地域の中から生まれた「変えたい」という声を一人だけの声で終わらせず、さまざまな人や団体とつながりながら形にしていくため、活動場所の提供や情報発信、人や地域とのつながりづくりなど、法人が持つ資源を活かしながら活動を応援していくとのことです。

今後も、地域の中から生まれる自主的な活動や挑戦を尊重し、それぞれの活動に必要な形で関わりながら、多様な人が自然に出会い、関わり合える地域づくりにつなげていく方針です。

桜の下での集合写真

お問い合わせ先

特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークスは、全国で障害福祉事業所「SOCIALSQUARE(ソーシャルスクエア)」を展開しており、就労移行支援・自立訓練(生活訓練)・就労定着支援サービスを提供しています。

特定非営利活動法人ソーシャルデザインワークス 法人HP

本件に関するお問い合わせ
NPO法人ソーシャルデザインワークス 広報担当 渡辺
Email:pr@sdws.jp

ソーシャルスクエア郡山店に関するお問い合わせ
ソーシャルスクエア郡山店: https://socialsquare.life/square_list/05_koriyama/
電話番号: 070-1147-6039
Email: ss_koriyama@sdws.jp
住所: 〒963-8861 福島県郡山市鶴見坦1-9-25クレール・アヴェニューA号

※福島県郡山市には以下の2店舗があります。

地域における福祉や共生社会の実現に向けた取り組みについて、詳細はお住まいの自治体や専門の相談窓口、ケアマネジャーにご確認ください。