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たんぱく質・鉄分が豊富な「くじら」を5品で試食 江戸時代から400年続く房総の鯨食文化を学ぶランチ交流会、11月26日に市川市で開催

たんぱく質・鉄分が豊富な「くじら」を5品で試食 江戸時代から400年続く房総の鯨食文化を学ぶランチ交流会、11月26日に市川市で開催

管理栄養士・永吉峰子が代表を務める株式会社みねごはん(本社:千葉県)と、食関連ブランディングを手掛ける株式会社337WORKS(本社:東京都/代表:保坂唯氏)は、2026年11月26日(木)に『くじらについて知るランチ交流会』を共同で開催します。会場は千葉県市川市のKeiyoGAS Community Terrace「てらす」です。千葉県の食の担い手に向けた交流会シリーズ「食のプロに学ぶ交流会」の第4回目にあたり、くじら食品の製造卸売販売を手掛けるハクダイ食品有限会社(千葉県南房総市)の大川航平氏が協力します。

江戸時代から400年続く房総の鯨食文化や、資源管理のもとで続く現代の捕鯨、くじらの栄養的価値について学べる内容です。さらに、様々な種類の鯨(鯨種)を使った料理5品を試食できます。千葉を拠点とする管理栄養士と食ブランディング会社による共催で、生産者と直接会える機会にもなっています。

過去開催「食のプロに学ぶ交流会」の様子
過去開催「食のプロに学ぶ交流会」の様子

高たんぱく・鉄分豊富で脂質は控えめ くじら肉の栄養構成

日本食品標準成分表(八訂)によると、鯨肉(ミンククジラ赤肉)100gあたりの栄養成分は、エネルギー100 kcal、たんぱく質24.0 g、脂質0.4 g、鉄2.5 mgです。牛もも赤肉と比べると、たんぱく質はほぼ同等以上、脂質は約1/26、鉄分は同等。鶏むね肉と比べると、鉄分は約8倍にあたります。たんぱく質と鉄分をしっかり摂れて脂質は控えめという、現代の健康志向と非常に相性のよい栄養構成を持つ食材とされています。

また鯨は、日本の排他的経済水域内で獲れる貴重な国産タンパク源でもあります。主催側は、食料自給率の低下が国内の課題となるなかで、改めて評価されるべき食材だとしています。

たんぱく質と鉄分をしっかり摂取でき、脂質は控えめ(出典:日本食品標準成分表(八訂))
たんぱく質と鉄分をしっかり摂取でき、脂質は控えめ(出典:日本食品標準成分表(八訂))

途絶える瀬戸際にある鯨食文化の現状

日本の鯨食文化は、生産者の高齢化と担い手不足により、継承が年々難しくなっています。房総半島では江戸時代から400年以上にわたって鯨を食べる文化が受け継がれてきました。なかでも房総特産の「くじらのたれ」は、液体の調味料ではなく、鯨肉を薄く切って天日干しにした干物です。見た目はスルメに近く、炙って食べるのが一般的で、400年以上受け継がれる保存食として地域に根づいてきました。現在も資源管理のもとで捕鯨は続いていますが、鯨食品に関わる事業者は減少を続けています。

数字で見ると、日本の鯨食はピーク時から現在にかけて劇的に縮小してきたことがわかります。

  • 消費量:1962年のピーク時は年間約23万3千トン、現在は年間約2,000〜3,000トン(約1/100)
  • 一人あたり年間消費量:約33g(刺身にして約3切れ程度)。鶏肉約14.4kgと比較すると約1/440で、他の肉類全体から見ても極端に少ない水準
  • 食べられる場所の偏り:全国で鯨料理の提供店が最も多いのは山口県(200店超)で、それ以外の地域では鯨料理を扱う飲食店は限定的
  • 2019年:日本はIWC(国際捕鯨委員会)を脱退し、排他的経済水域内で商業捕鯨を再開
  • 房総の捕鯨:江戸時代から続く沿岸捕鯨が、現在も南房総市和田町で続けられている(日本で沿岸捕鯨を続ける数少ない地域)

※数値は水産庁統計、京都大学「東南アジア研究会」資料(2021年)、山口県水産課、Statista等を参照したものです。消費者はもちろん、飲食店オーナーですら「本物のくじら料理」に出会う機会が限られているのが現状です。今回の交流会は、こだわりの食材を持つメーカー・生産者と食関連の方々を一堂に集め、食材のストーリーを「知って・食べて・考える」場として企画され、食の担い手を次世代へつなぐきっかけづくりを目指しています。

400年続く房総の伝統保存食「くじらのたれ」(ハクダイ食品)
400年続く房総の伝統保存食「くじらのたれ」(ハクダイ食品)

当日のプログラムと試食メニュー

タイムスケジュール

  • 13:00 開会のあいさつ・事務局紹介
  • 13:10 房総半島の捕鯨と食文化/ハクダイ食品 大川 航平
  • 13:40 くじらの栄養とレシピ/株式会社みねごはん 永吉 峰子
  • 13:55 集合写真撮影
  • 14:00 ランチタイム・懇談・販売タイム
  • 15:00 終了

試食メニュー(全5品)

  • 「くじらのたれ」焼き
  • くじらの竜田揚げ
  • くじらの2色ユッケ
  • 「くじらのたれ」の炊き込みご飯
  • くじらベーコン入りジャーマンポテト

登壇する大川航平氏は千葉県南房総市出身で、家業のハクダイ食品にてくじらやアジなどの水産加工品の商品開発・営業・販促に携わっています。捕鯨船に乗船した経験を活かし、房総半島に根づくくじら文化を未来へつなぎながら、地域の食の魅力を全国へ発信しています。永吉峰子氏は管理栄養士として、簡単・美味しい・ヘルシーなヘルスケアごはんレシピを提案し、レシピ開発・料理教室・ダイエットサポート等を行っています。月刊誌『栄養と料理』での連載や、朝日新聞へのレシピ掲載等の実績があります。

大川 航平(おおかわ こうへい)/ハクダイ食品有限会社
大川 航平(おおかわ こうへい)/ハクダイ食品有限会社

主催者・協力者が交流会に込めた思い

永吉氏は独立以来「料理で健康寿命を延ばしたい」というビジョンを掲げて活動してきました。管理栄養士である自身がいくら「健康に良いものを食べてください」と言っても、良いものを作る担い手が減ってしまえば健康寿命に貢献できないとの考えから、こだわりを持ってものづくりをする食の担い手と協力し、日本に伝わる良いものを残し、知ってもらう機会としてこの交流会を開いているといいます。保坂氏は、地域のおいしいものを全国へ届ける『地産他消』を実現し、より多くの人に食の幸せを届けたいとしています。そのうえで、生産者が安心して事業を続けられる環境をつくることで、日本の食を未来へつないでいきたいとコメントしています。

協力する大川氏は、くじらは古くから日本の食文化を支えてきた食材である一方、現在は食べる機会が減り、特に若い世代には馴染みの薄い存在になっていると語ります。今回のイベントを通じてくじら料理の美味しさや魅力を知ってもらい、「くじらって美味しい!」「また食べたい!」と思ってもらえるきっかけをつくり、くじら食文化の未来につなげていきたいとしています。

出典:株式会社みねごはん